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先日、「海神」に夢中だという男性の方からお電話をいただきました。
毎日、テレビで「海神」を見てすっかりハマってしまい、
ドラマの背景である新羅や唐の時代についてもっともっと知りたいと、
国会図書館にまで電話をしていろいろな資料を探したが見つからず、
何か教えてもらえないか、というお電話でした。
そうなのです。
「海神」の舞台である9世紀の新羅・唐・日本はとっても面白いんです。
ドラマではちょっとしか出てきませんが、
チャン・ボゴは日本とも関連の深い人物で、
京都にはチャン・ボゴを祀っているといわれるお寺まであります。
でも、チャン・ボゴについて知っている日本人はほとんどおらず、
彼について書いた書物もほとんどありません。
韓国にはたくさん資料があるのですが、韓国語がわからなければ読めませんもんねー。
そこでお勧めしたいのが、金重明さんの小説「皐(みぎわ)の民」です。
主人公は円仁というお坊さんで、最澄の弟子にあたる実在の人物です。
円仁は838年、遣唐使船に乗って唐に渡った留学僧で、
9年間にわたる滞唐記録を『入唐求法巡礼行記』という書物に著しました。
円仁も日本でそれほど知られた人物ではありませんが、
駐日大使だったライシャワーが彼を高く評価し、欧米に紹介したため、
円仁については日本よりも欧米でよく知られているのだそうです。
ライシャワーは、
「『入唐求法巡礼行記』はマルコポーロの『東方見聞録』に匹敵する文献」と語り、
同書に描かれている皐の民の活躍については、
「人類史上最初の世界貿易」と評価しているそうです。
なーんて知ったかぶりしちゃいましたが、
これもすべて「皐の民」を書かれた金重明さんに教えていただいたことです。
金重明さんは「皐の民」について、次のように語っています。
ドラマではチャン・ボゴが「韓国の英雄」のような描き方になっているのではないかと思いますが、
わたしの視点はあくまで
「確かなことは、皐の民が、その故地を新羅としながらも、
新羅という国から見捨てられた民だということだ。
流れ着いた大陸でも、疎外され続けてきた。
しかし、皐の民は海に生きた。
陸から見捨てられたという、消極的な理由からだけではない。
海にこそ、生きる場を見出したのだ」(彦の最後の場面)。
「海神」をご覧になった方にはぜひ読んでもらいたい小説です。
(残念ながらもう絶版になってしまっているので、図書館に行かないと手に入らないんですが、
最近発行された「〈在日〉文学全集 13」にも収録されています) |
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2代目 | パーマリンク
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2007年10月16日 18:52 |
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コメント/レビュー |
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私もこの頃の時代背景について知りたいと本を探していました。絶版ですか・・・。図書館に行ってみます。ありがとうございます。 ところで、京都のお寺ってどこですか? ドキドキ | 2007年10月20日 18:02 |
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比叡山延暦寺の別院、赤山禅院です。中国にあった赤山法華院を招来したもので、円仁は中国留学の際、この寺院に長いこと寄宿し、お世話になったそうです。赤山法華院は張保皐が建立したもので、ドラマにもほんの少しですが、そんな話が出てきたと思います。 2代目 | 2007年10月22日 13:13 |
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ありがとうございます。ドラマも注意して観てみます。 寺院にもぜひ行ってみたいと思います。 ドキドキ | 2007年10月25日 17:06 |
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最近のコメント/レビュー
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●チャン・ボゴとマルコ・ポ...
- └ ドキドキ(2007/10/20)2007:10:20:18:02:05
- └ 2代目(2007/10/22)2007:10:22:13:13:58
- └ ドキドキ(2007/10/25)2007:10:25:17:06:11
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