TOPへ戻る MBCガイドより

キム・ヘス

子役から女優へ

健康では誰にも負けないキム・ヘス。
グラマーの代名詞のような彼女の肉体は、必要なものをすべて取り揃えているようだ。
中学3年の時、映画「カムボ」でデビューした彼女は、初々しい笑顔と明るい性格で同年代の青少年たちの人気を一身に集めた。
その後、ブラウン管にも進出し、演技生活15年を迎えた今もトップスターの地位にある。
陽気で気さくな性格の彼女は、いつか自分の学生時代について「女優としての人気は手に入れたけれど、みんなが友だちと友情を分かち合い、自分のやりたいことにどこまでも夢中になれた感受性豊かな貴重な時期に、私はいつも時間に追われていました。もちろん、仕事をすることでいろいろなことを経験できたけど、あの頃にはもう戻れないと思うととても心残りです」と打ち明けた。
年よりませたイメージのせいか、早くから大学生や結婚した新妻など心に痛みを抱えて生きる女性を演じてきたが、決して役不足には感じなかった。それだけ確かな何かを演技で伝えられる役者だった。

弟と路上キスでフォーカス!

4人兄弟の次女で、アメリカに留学中の弟と短い間だったがタレントをしたことがあるもう1人の弟、そしてお姉さんがいる。兄弟への愛情は格別で、1つの作品が終わるたびに弟がいるアメリカへ渡り、弟と水入らずの時を過ごすという。
ソウルにいる弟とは、道端でトッポキを食べながらじゃれて頬にキスをしたところを目撃され、「恋人と路上キス」とスキャンダラスに報道されたこともある。他人の目には立派な大人でも自分にとっては可愛い弟であり、可愛くてキスした自分の行動がどうしてそんなふうに言われるのか理解できない。
慎重な性格ではあるが、自分の行動が正しいと思うときは何事にも屈せず突き進む。そんな彼女の姿は、男から見ても女から見ても「格好いい」。
30歳を機にアックジョンドンに家を借りて一人暮らしを始めた。
好奇心旺盛な性格なので、やりたいことは何でもやってみて、常に動き回って過ごしているという。
「家にいる時間が一番好きです。食べたければ食べて、寝たければ寝て、本を読んだりしながら1日を過ごします。結婚はしたいけれど、まだ時期ではないような気がする」

楽しくなければ意味がない

仕事は楽しくなければ意味がない、が口癖だ。
楽しくない仕事ややりたくない仕事、退屈なことはできるだけ避けるのが彼女の信条だ。
この仕事を始めて15年が経ったが、ここ数年、少しずつ仕事を減らしている。
経験を積んだことでむしろ演技の奥深さを痛感し、演技に対して慎重になったのだ。
だから、一つの作品をやると決めるまで、長い間、悩み抜く。
新しく引き受ける役に対して最後までやり遂げるという強い気持ちを持たなくてはならない上に、それまでの作品に対する未練も捨てなくてはならないからだ。
最近出演したミニシリーズ「愛の群像」のシンヒョンも簡単には忘れられない人物だった。
愛する男のためにすべてを犠牲する役柄で、彼女の心の内を演じるのに大変な苦労を要した。
「大変人気が高かったドラマで、“ウジョンサ同好会”というファンクラブまでできました。ドラマに対するファンクラブができたのは初めてですし、これほど心が痛む愛を感じたのも初めてのような気がします。私個人にとっても多くのことを考えさせられる作品でした。だから、シンヒョンから抜け出すのが難しかったのかもしれません。愛情が深ければ深いほど未練もたくさん残りますから。でも、もう新しい役をやると決めたので、これからはその役柄に集中します。後悔しないように頑張りたいと思います」
この夏には多くの変化があった。
デビュー以来、ずっと母親と一緒に仕事をしてきたが、初めてマネジメント会社と契約して本格的に仕事を始める計画だ。

運命のような出会いを夢見て

彼女にとって“愛”は神秘的な存在だ。
これまで、それなりに多くの人と出会って恋をしてきたが、愛も演技と同じく、経験を重ねるたびに難しくなる。
東国大学演劇映画科に通う間、友達はたくさんできたが、恋人はできなかった。
「私のことをよく知らない人は私をすごく勇敢な行動派と思うようですが、いつも勇敢なわけではないんです。臆病になることの1つが愛です。今は誰かに出会うこと自体が負担です。年を取ったせいでしょう。結婚しなければならない時期に誰かに会うということは、お互いにとって負担になる気がします」
最近は、運命のように誰かと出会い、恋愛をして結婚できたらいいなと思っている。

元気な生き方がグッキに似てる

特別企画ドラマ「グッキ」で彼女が演じるのは主人公のミン・グッキだ。
食事すらろくに食べられなかった50〜60年代を背景に、貧乏な中でも希望を見失わず、明日を目指して歩き続ける若者たちの挫折と夢、そして愛を描き出したこのドラマで、彼女はこれまでとは違う演技を見せてくれるだろう。
「女性企業家の役は初めてです。多くの方々が私にぴったりだと言って励ましてくれますが、それも負担ですね。積極的に生きていく人物のサクセスストーリーを上手に演じられればいいなと思います」
主人公のミン・グッキはどんな困難も乗り越えていく明るく逞しい性格のヒロインだ。
そんな元気な生き方が彼女によく似ている。
キム・ヘスが今度のドラマに期待をかける理由はさまざまだ。
まず、縁の深いイ・スンリョル氏が演出を担当していること。
ライバル役のチョン・ソンギョンさんとはトークショーで司会とゲストという立場で会って親しくなった。
さらに、相手役のソン・チャンミン氏とは子役時代に同じコマーシャルに3年間一緒に出演したことがあり、ソン・チャンミン氏が結婚する前から今の奥さんについて誰よりもたくさん話を聞いていたほど親しい間柄だという。
地味な身なりに長い髪をきゅっと束ね、ほとんど化粧っ気のない役柄だが、きれいに見せるよりも「グッキ」になりきりたいと言う彼女の姿は、確かに女優だった。